息もつかさず自転車をこぐ君と草原

ずっと昔の学生時代に見た作品が、ビフォアーサンライズといって、日本語のタイトルは恋人までの距離だ。
２０歳のお姉さんに、「おもしろかった」と絶賛されていたストーリーだ。
旅の途中の電車の中で初めて会ったアメリカ出身のジェシーと、フランス出身の、ジュディー・デルピー演じるセリーヌは限られた時間でオーストリアを旅するストーリー。
この他とは違う所は、ここぞとばかりのパニックシーン、もしくは盛り上がりなんかが、組まれていないという点。
会ってすぐの２人の主人公は、恋、それに、生きる事や死ぬことに関してひたすら考えを述べる。
まだ中学校２年生だった私は、分からないことが多く、幼く、退屈だと思いながら観賞したシネマだった。
しかし、昨日、偶然DVD店にて見つけて、懐かしいなと思い借りてみたところ、ところどころ感動した。
特に、レコード屋でkath bloomを聞きながら無意識に見詰め合ってしまうシーン。
２人の帰国の際、つまり、お別れの時、そこでラストを迎える。
その時期は心に響かなかったこの映画、時を隔てて楽しむと、ちょっとまたく違う見方ができるのだろう。
それから、ケイス・ブルームのカムヒアが入ったアルバムを、ＡＭＡＺＯＮで発見し流している。

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★★